国際教育交流センター(CIEE)では、2023年6月2日(金)にJICA青年海外協力隊事務局長である橘秀治様をお迎えし、「JICA協力隊事務局長と語る!」と題して講演会を開催しました。始めに、遠藤特任教授から本学の高度グローバル人材育成プログラムについて、又JICA熊本デスクの尾上さんからJICA海外協力隊の概要について説明がありました。

　橘事務局長は、協力隊員としてインドネシアで現地の民間企業に勤務しながら市場調査を行い、村人たちと共に市場を作るなど、貧しい村の経済活性化のための活動をされた経験があります。世界で問題となっている気候変動や貧富の格差の話から始まり、現在各国から要請のあっている職種の紹介、派遣前に行われる訓練や、帰国後の就職状況などを説明いただきました。特化した技術や経験を持っていなくても活動できる分野もあることや、派遣前にしっかり語学や安全管理の研修を受けられること、帰国後はカウンセラーより就職相談を受けられることは、興味深い内容でした。帰国したほぼ全員の隊員が“教えに行ったつもりが教えられた。元気づけるつもりが元気づけられた”と言っていることも印象に残りました。

また後半には、大学院高度グローバル人材育成に合格した3名の大学院生から、このプログラムを選択した理由について

?在学中に留学したかったがコロナ禍でチャンスがなく、進路を考えた時に、海外活動を経験しながら専門の勉強も持続できるこのプログラムが自分にとって魅力的だったこと

?指導教員に紹介を受け、大学院で専門性を高めるとともに海外での経験をプラスにしながら、日本語教師を目指すために、このプログラムに参加することを決めたこと

などを説明しました。今後、高度グローバル人材育成プログラムへの参加や留学を考えている学生達は、実際に事務局長や大学院生から話を聞くことでJICA海外協力隊の現状や本学のプログラムについて詳しく知ることができ、有意義な時間を過ごしました。